【新生ドラゴンズ】星野劇場と落合の加入で蘇った中日ドラゴンズのシーズン
1986年10月29日、星野仙一監督の就任会見で「覚悟しておけ」という言葉が飛び出したことから、中日ドラゴンズは激動のシーズンを迎えます。
この年、ドラゴンズは5位に終わり、チーム打率はリーグワーストの2割4分2厘でした。そこで星野監督は、近藤真一投手や落合博満選手などの獲得を手掛け、大きなチーム改革に着手しました。
まずはドラフト会議で、享栄高校の左腕・近藤真一投手を獲得しました。さらに、12月にはロッテの落合博満を獲得する大トレードを成立させました。これにより、四番が固定された打線は活気づき、翌年のチーム本塁打数はリーグ最多の168本に増加しました。
さらに、ラグビー観戦や練習が日没まで続くなど、熱心で厳しいトレーニングを取り入れるなど練習でも改革を行います。
また、中日ドラゴンズ時代には乱闘も多く、星野監督も退場処分を受けたことがありました。
しかし星野が闘魂を注入したドラゴンズは戦う集団へと変貌をとげ、仁村徹や彦野利勝など若い選手の台頭もあり、チームは2位に浮上し、落合も3割3分1厘、28本塁打と期待に応えました。
星野監督の厳しいトレーニングやチーム改革の成果が現れたこのシーズンは、「星野劇場と落合の加入で蘇った中日ドラゴンズのシーズン」として、中日ファンの記憶に残るシーズンとなっています。